使わなくなったキーボードは、多くの自治体で「小型家電」または「不燃ごみ」として処分できます。ただし、大きさや電池の有無によって出し方が変わるため、何ごみに当てはまるのか迷いやすい周辺機器でもあります。

特に無線キーボードは、内部にリチウムイオン電池を積んでいると、そのままでは自治体で回収できないことがあります。有線か無線か、電池が乾電池か充電式かによって、正しい捨て方が分かれてきます。

この記事では、キーボードが何ごみになるのかという分別の基本から、パソコンのキーボードの捨て方を方法ごとに整理します。迷ったらお住まいの自治体の分別ルールを確認するのが確実で、無料で手放せる方法もあわせて紹介します。

この記事で分かることは、次の4つです。

  • キーボードが何ごみに分類されるかの基本
  • 有線と無線でパソコンのキーボードの捨て方がどう変わるか
  • 無料で処分できる小型家電回収ボックスや宅配回収の使い方
  • 捨てる前に確認したい電池やケーブルの注意点

それでは、まずキーボードが何ごみになるのかという分別の基本から見ていきます。

キーボードは何ごみか捨てる前の基本

キーボードを捨てるときにまず押さえたいのが、ごみ区分の基本です。キーボードは基本的に小型家電か不燃ごみのどちらかに当てはまり、大きさや電池の種類で扱いが変わります。ここでは何ごみになるのかの土台を整理していきます。

キーボードのごみ区分を分けるフロー図

キーボードは小型家電か不燃ごみが基本

パソコン用のキーボードは、多くの自治体で「小型家電」または「不燃ごみ(金属ごみ)」として回収されます。プラスチックと金属、基板が組み合わさった製品のため、燃えるごみには出せないのが一般的です。まずはこの2択が基本になると覚えておくと迷いにくくなります。

なぜこの2つに分かれるかというと、自治体ごとに小型家電の集め方が違うからです。回収ボックスや専用の回収日を設けている自治体では小型家電として、そうでない自治体では不燃ごみとして扱う、という具合に運用が分かれています。同じキーボードでも、住んでいる地域によって出し先が変わります。

たとえば、キーボードやマウス、ケーブル類は国の制度である小型家電リサイクル法の対象品目に含まれています。そのため、自治体の回収ボックスに入れれば費用をかけずにリサイクルへ回せます。一方で、回収ボックスが近くにない場合は、不燃ごみの日に出すのが現実的な選択になります。

「結局どっちで出せばいいのか分からない」と感じる方も多いはずです。その場合は、自治体のホームページで「キーボード」や「パソコン周辺機器」と検索してみてください。正解は自治体の分別ルールが決めているため、まずは小型家電か不燃ごみのどちらに当たるかを確認するのが第一歩になります。次の表で、代表的な区分の目安を見てみましょう。

キーボードの状態 目安となるごみ区分 主な出し方
有線・30センチ未満 小型家電か不燃ごみ 回収ボックスか不燃ごみの日
大型・30センチ以上 粗大ごみになる場合あり 事前申し込みが必要なことが多い
無線・乾電池式 電池を抜けば小型家電か不燃ごみ 電池は別で分別
無線・充電式(内蔵電池) 自治体では回収不可の場合あり 宅配回収や量販店回収へ

この表はあくまで一般的な目安で、細かい区分は自治体ごとに異なります。ここからは、それぞれのケースをもう少し詳しく見ていきます。

30センチ未満と以上でごみ区分が変わる

ごみ区分を左右する大きな基準が、製品の「大きさ」です。多くの自治体では、一辺や最大の長さが30センチ未満なら不燃ごみ、30センチ以上なら粗大ごみという線引きをしています。一般的なキーボードは横幅こそありますが、この基準に照らして判断されます。

この線引きがあるのは、収集や処理の方法が大きさで変わるためです。小さいものは通常の収集車で回収できますが、大きいものは専用の手続きや手数料が必要になります。そのため、同じキーボードでも大型のものは扱いが変わることがあります。

たとえば、テンキー付きのフルサイズキーボードは横幅が40センチを超えるものもあります。この場合、一辺の長さではなく最大辺で判断する自治体では、粗大ごみの扱いになることがあります。逆に、コンパクトなミニキーボードなら不燃ごみで問題ないケースがほとんどです。

「幅は広いけれど薄いから小さいごみでは」と迷うところですが、判断基準は自治体によって違います。粗大ごみになると事前申し込みや手数料が発生するため、大型のキーボードを捨てるときは特に確認が欠かせません。サイズをメジャーで測り、自治体の基準と照らし合わせておくと安心です。

有線キーボードの分別と出し方

有線キーボードは、構造がシンプルなぶん処分もしやすい周辺機器です。内部に電池を持たないため、多くの自治体で不燃ごみか小型家電としてそのまま出せます。無線のような電池の心配がいらないのが大きな利点になります。

ただし、注意したいのがケーブルの扱いです。長いケーブルが伸びたままだと、収集作業のときに絡まって事故につながる恐れがあります。そのため、自治体によっては「コード類は束ねてから出す」ことを求めているところもあります。

具体的には、ケーブルを本体に軽く巻き付けるか、ビニールタイなどでまとめてから袋に入れると安全です。ケーブルを切り離す必要は基本的にありませんが、極端に長い延長ケーブルなどが付いている場合は、まとめておくと回収する人にも親切です。

有線キーボードは処分のハードルが低いぶん、まだ動くなら再利用も検討しやすい製品です。使えるものは捨てる前にリユースを考えると無駄がありません。処分すると決めたら、ケーブルをまとめて自治体の区分に沿って出すのが基本の流れになります。

無線キーボードは電池の種類で変わる

無線キーボードで最も気をつけたいのが、内部の電池です。乾電池を入れて使うタイプと、リチウムイオン電池を内蔵して充電するタイプでは、捨て方がまったく変わります。まず自分のキーボードがどちらなのかを確認してください。

乾電池式の場合は、中の電池を抜いてから本体を処分します。抜いた乾電池は、自治体の分別ルールに従って有害ごみや資源ごみとして別に出します。本体側は電池が入っていなければ、有線と同じように小型家電か不燃ごみとして扱えます。

問題は、充電式でリチウムイオン電池が内蔵されているタイプです。リチウムイオン電池は衝撃や圧力で発火する危険があり、ごみ収集車や処理施設での火災の原因になっています。そのため、内蔵電池が外せないキーボードは、自治体では回収できないと案内されることが増えています。

充電式のキーボードは不燃ごみに出さないでください。リチウムイオン電池が内蔵されたタイプは、後述する宅配回収や家電量販店の回収、不用品回収業者など、電池ごと引き取ってくれる窓口を使うのが安全です。判断に迷うときは、無理に分解せず自治体か回収業者に相談しましょう。

電池の種類を見分けるには、製品の裏面や取扱説明書、メーカーの製品ページを確認するのが確実です。充電式は自治体回収に出せないことがあるという点さえ押さえておけば、大きな失敗は避けられます。乾電池式なら電池を抜く、充電式なら専用の回収へ、と覚えておいてください。

パソコン本体のリサイクル法との違い

キーボードの処分を調べていると、「パソコンリサイクル法」という言葉に行き当たることがあります。ただし、この法律の対象はパソコン本体とディスプレイで、キーボードなどの周辺機器は対象外です。ここを混同すると出し方を間違えてしまいます。

パソコン本体やディスプレイは、資源有効利用促進法にもとづいてメーカーが回収する仕組みがあります。いわゆるPCリサイクルマークが付いた製品は、メーカーへ申し込むことで引き取ってもらえます。これは本体とディスプレイのための制度です。

一方、キーボードやマウス、スピーカーといった周辺機器は、この本体向けの制度ではなく、先に説明した小型家電リサイクル法や自治体の分別ルールの範囲で処分します。つまり、パソコン本体と同じ手続きで捨てるわけではない、という点が重要です。

ただし例外もあります。パソコン本体を宅配回収サービスやメーカー回収に出すとき、同じ箱にキーボードなどの周辺機器を一緒に入れて回収してもらえる場合があります。周辺機器は本体のついでに一緒に手放せることがあるため、パソコンごと処分するタイミングは周辺機器を整理する好機にもなります。

捨てる前に自治体ルールを確認する

ここまで基本を見てきましたが、最終的に頼りになるのはお住まいの自治体のルールです。ごみの区分や出し方は自治体ごとに細かく異なるため、自己判断で出すと収集してもらえないことがあります。ひと手間ですが、確認しておくのが確実です。

確認が必要なのは、自治体が処理施設や収集体制に合わせて分別を決めているからです。同じ「キーボード」でも、A市では小型家電回収ボックス、B市では不燃ごみ、C市では有害ごみと一緒に、といった違いが生まれます。近隣の市でもルールが違うことは珍しくありません。

調べ方はかんたんで、自治体のホームページにある「ごみ分別辞典」や「品目別の出し方」で「キーボード」と検索すれば、たいてい答えが見つかります。見つからないときは、ごみに関する問い合わせ窓口に電話で聞くのが早道です。回収ボックスの設置場所も、あわせて確認しておくと役立ちます。

特に、大型のキーボードや充電式のキーボードは、区分の判断が難しくなりがちです。迷ったら出す前に自治体へ確認することで、収集されずに戻されるといった手間を防げます。少しの確認が、結果的に一番スムーズな処分につながります。

処分か買い替えか迷うときの判断

捨てる前に一度考えたいのが、そのキーボードは本当に寿命なのかという点です。反応が悪いだけなら掃除や設定で直ることもあり、処分せずに使い続けられる場合があります。慌てて捨てる前に、故障のサインを見極めておくと無駄がありません。

判断が必要なのは、キーボードの不調には直せるものと直せないものがあるからです。特定のキーだけ反応しない、入力が二重になる、といった症状は、ほこりや接触不良、ドライバーの問題が原因のこともあります。これらは掃除や再接続で改善することが少なくありません。

一方で、水濡れで基板が傷んだり、複数のキーが一斉に効かなくなったりした症状は、修理費が新品価格を上回ることも多く、買い替えが現実的です。特に安価なキーボードは、修理に出すより新しいものを買うほうが早く安く済むケースがほとんどです。

迷ったときは、まず掃除と再接続を試し、それでも直らなければ処分と買い替えを検討する、という順番が無駄になりません。直せる不調なら処分せず、直らないなら買い替えるという切り分けをしておくと、まだ使えるキーボードをうっかり捨ててしまう失敗を防げます。

パソコンのキーボード捨て方7つの方法

分別の基本が分かったら、次は具体的な捨て方です。パソコンのキーボードの捨て方には大きく分けて複数の方法があり、費用や手間、まだ使えるかどうかで最適な方法が変わります。ここでは代表的な方法を順番に紹介します。

キーボードの捨て方7つを並べた一覧図

不燃ごみや金属ごみとして出す

もっとも身近な方法が、自治体の不燃ごみや金属ごみとして出すやり方です。電池を内蔵しない有線キーボードや、電池を抜いた乾電池式なら、決められた収集日に出すだけで処分できます。追加の費用がかからないのも利点です。

この方法が手軽なのは、特別な申し込みが不要だからです。指定のごみ袋に入れて、地域の収集日に出せば完了します。日常のごみ出しの延長で片付くため、まとまった時間が取れない人にも向いています。

実際に出すときは、ケーブルを束ね、30センチ以上の大型でないかを確認しておきます。もし大型で粗大ごみに当たる場合は、この方法ではなく粗大ごみの手続きが必要になります。小型で電池のないキーボードなら、この方法が一番シンプルです。

「わざわざ回収ボックスまで持っていくのは面倒」という人にとって、通常のごみ収集で出せるのは大きな魅力です。電池のない小型キーボードなら不燃ごみが最短ルートになります。ただし資源の有効活用という点では、次の回収ボックスも検討する価値があります。

無料の小型家電回収ボックスを使う

環境に配慮しつつ無料で手放したいなら、小型家電回収ボックスが便利です。市役所や公共施設、大型スーパーなどに設置されており、投入口に入れるだけで無料で回収してもらえます。キーボードはこのボックスの対象品目に含まれています。

回収ボックスが用意されているのは、小型家電に含まれる金属を資源として回収するためです。キーボードの基板や端子には少量ながら有用な金属が使われており、埋め立てずにリサイクルすることで資源の無駄を減らせます。捨てる側にとっては無料という点が大きな利点になります。

使い方は、自治体のホームページで設置場所を調べ、投入口のサイズに収まるキーボードを持ち込むだけです。投入口には大きさの制限があるため、フルサイズの大きなキーボードは入らないことがあります。その場合は、次に紹介する宅配回収などを検討します。

回収ボックスに入れられるのは小型家電に限られ、電池だけを単体で入れることはできない点にも注意が必要です。乾電池を抜いたキーボード本体はボックスへ、抜いた電池は自治体の電池回収へ、というように出し先を分けると確実です。投入したものは基本的に戻せないため、中に大切なものが残っていないかも確かめておきましょう。

回収ボックスを使うときのポイントです。ボックスに入れたものは基本的に取り出せません。誤って別のものを入れないよう注意し、投入口に入る大きさかどうかを事前に確認しておくと、持ち帰る手間がなくなります。設置場所や対応時間も先に調べておくと安心です。

近くにボックスがあれば、費用ゼロで資源リサイクルに協力できます。無料かつ環境にやさしいのが小型家電回収ボックスの強みです。買い物のついでに立ち寄れる場所にあることも多いので、まず設置場所を調べてみる価値があります。

回収ボックスと宅配回収の比較図

国認定事業者の宅配便回収を使う

自宅から動かずに処分したいなら、国が認定した宅配便回収が便利です。環境省と経済産業省の認定を受けた事業者が、宅配便でキーボードなどの小型家電を回収してくれるサービスです。玄関先で引き渡せるため、持ち運ぶ手間がありません。

このサービスが安心なのは、国の認定を受けた正規のルートでリサイクルされるからです。回収された機器は工場で分解・破砕され、金属やプラスチックごとに選別されて再資源化されます。あやしい無許可の回収業者とは違い、適正な処理が担保されているのが特徴です。

申し込みから回収までの流れも分かりやすく、多くのサービスが最短で翌日ごろの集荷に対応しています。回収の対象エリアや、無料になる箱の大きさの上限は事業者ごとに決まっているため、送る前にサイトで確認しておくと安心です。梱包した箱にキーボードを入れ、指定の方法で発送すれば手続きは完了します。

使い方は、事業者のサイトから申し込み、箱にキーボードを詰めて宅配便で送るだけです。パソコン本体を一緒に入れられるサービスもあり、条件を満たせば回収料金が無料になるケースもあります。充電式で自治体に出せないキーボードでも、電池ごと引き取ってもらえるのが心強い点です。

近くに回収ボックスがない人や、大型で投入口に入らないキーボードを持っている人にとって、宅配回収は現実的な選択肢になります。自宅から出さずに正規ルートで手放せるのが宅配回収の魅力です。申し込みの手順や無料条件は、事業者ごとに事前に確認しておきましょう。

家電量販店やパソコン処分業者に出す

買い替えのタイミングなら、家電量販店やパソコン処分の専門業者を使う手もあります。店舗によっては小型家電の回収ボックスを設置していたり、パソコンと周辺機器をまとめて引き取ってくれたりします。新しい機器の購入と同時に片付けられるのが便利です。

量販店が回収を行うのは、リサイクルの受け皿として社会的な役割を担っているためです。店舗ごとに対象品目や有料か無料かの条件が異なりますが、キーボードのような小型の周辺機器は比較的受け付けてもらいやすい品目です。買い替え時にまとめて相談してみる価値があります。

専門のパソコン処分業者を使う場合は、宅配や持ち込みで周辺機器も含めて回収してもらえます。台数が多い場合や、パソコン本体と一緒に大量の周辺機器を処分したい場合に向いています。事業者によってはデータ消去にも対応しているため、パソコンごと処分するときに便利です。

どの店舗や業者を使う場合も、事前に条件を確認しておくことが失敗を防ぐコツです。買い替えと同時なら量販店回収が効率的で、大量処分なら専門業者が向いています。自分の状況に合わせて窓口を選ぶと、無駄なく手放せます。

まだ使えるならフリマやリユースへ

捨てる前に一度考えたいのが、そのキーボードがまだ使えるかどうかです。正常に動く製品なら、フリマアプリやリサイクルショップで手放すことで、ごみにせず次の人に活かせます。人気メーカーの製品なら、思わぬ値段が付くこともあります。

リユースが選択肢になるのは、キーボードが比較的丈夫で長く使える周辺機器だからです。特にメカニカルキーボードやゲーミングモデルは中古でも需要があり、故障していなければ買い手が見つかりやすい傾向があります。処分費用がかからないどころか、収入になる可能性もあります。

フリマアプリに出す場合は、動作確認をしてから、キーの汚れを軽く掃除して写真を撮ると印象が良くなります。型番やキー配列、有線か無線かを説明文に書いておくと、買い手が判断しやすくなります。近くのリサイクルショップに持ち込めば、その場で査定してもらえて手間もかかりません。

売る前に、同じ型番がフリマアプリでいくらで取引されているかを調べておくと、値付けの目安になります。相場を知っておけば、安く手放しすぎることも、高すぎて売れ残ることも避けられます。付属のケーブルや説明書がそろっていると評価が上がりやすいので、あわせて出品するのがおすすめです。

「古いから売れないだろう」と決めつけず、まずは価値を調べてみることをおすすめします。動くキーボードは捨てる前にリユースを検討すると、環境にも家計にもやさしい選択になります。売れなければ、あらためて回収へ回せば無駄がありません。

捨てるとき注意するケーブルと電池

どの方法で手放す場合でも、共通して気をつけたい点があります。それが、ケーブルの処理と電池の取り扱いです。この2つを押さえておけば、収集時の事故や火災といったトラブルを防げます。

ケーブルに注意するのは、収集や運搬のときに絡まると危険だからです。有線キーボードは、ケーブルを本体にまとめてから出すのが基本になります。自治体によっては束ね方を指定しているところもあるため、分別ルールの中で確認しておくと確実です。

電池については、乾電池式なら必ず抜いてから本体を処分し、電池は自治体の区分に沿って別に出します。充電式でリチウムイオン電池が内蔵されている場合は、無理に分解せず、電池ごと回収できる宅配回収や量販店回収を使います。キーボードは個人情報を保存しない機器なので、パソコン本体のようなデータ消去は基本的に不要です。

細かい点に思えても、これらを守るかどうかで安全性が大きく変わります。ケーブルは束ね、電池は種類に応じて分けるのが最後の仕上げです。ひと手間かけておくことで、回収する人にも処理施設にも負担をかけずに手放せます。

無許可の回収業者には注意する

手軽さにひかれて選びがちなのが、街をまわる不用品回収の車や、無料をうたうチラシの業者です。ただし、自治体の許可を持たない無許可業者に渡すのは避けたほうが安全です。あとから高額な料金を請求されるトラブルが各地で報告されています。

注意が必要なのは、無許可業者が適正に処理せず、不法投棄につながる恐れがあるからです。無料と言いながら積み込み後に費用を求めたり、回収した機器を不適切に処分したりする事例があり、結果として利用者が思わぬ責任を問われることもあります。

安全に業者を使いたい場合は、自治体の一般廃棄物収集運搬の許可を受けた業者か、国が認定した小型家電の回収事業者を選ぶのが基本です。ホームページや申し込み時に、許可や認定の有無を確認できる業者であれば安心して任せられます。

無料をうたう回収には落ち着いて対応しましょう。拡声器で無料回収とまわる車や、ポストに入るチラシの業者は、許可の有無がはっきりしないことがあります。少しでも不安を感じたら渡さず、自治体の回収や国認定の宅配回収といった確実な方法を選ぶのが安全です。

目の前の手軽さより、正しく処理されるかどうかを基準に選ぶことが大切です。迷ったら自治体か国認定の窓口を使うのが、キーボードを安心して手放すための確実な方法になります。少しの注意で、後々のトラブルを防げます。

キーボードは何ごみか迷ったときのまとめ

ここまで、キーボードが何ごみになるのかという分別の基本と、パソコンのキーボードの捨て方を見てきました。キーボードは基本的に小型家電か不燃ごみで、大きさや電池の種類で扱いが変わります。まずは自分のキーボードが有線か無線か、電池があるかを確認するのが出発点になります。

捨て方は、不燃ごみや金属ごみで出す、無料の小型家電回収ボックスを使う、国認定の宅配便回収を使う、量販店や専門業者に出す、まだ使えるならフリマやリユースへ、といった選択肢があります。費用をかけたくないなら回収ボックス、自宅から動きたくないなら宅配回収、というように状況で選び分けると迷いません。

キーボードは何ごみか迷ったら、まず自治体のルールを確認するのが確実な結論です。充電式の内蔵電池だけは自治体で回収できないことがある点に気をつけながら、自分に合った方法で気持ちよく手放してください。この記事を手がかりに、使わなくなったキーボードを安全に片付けていきましょう。

キーボードを捨てる前のチェックリスト図

キーボードの処分に関するよくある質問

最後に、キーボードの処分について寄せられることの多い疑問を、質問と回答の形でまとめました。捨て方に迷ったときの参考にしてください。

Q1. キーボードは燃えるごみに出せますか?

A. 基本的に燃えるごみには出せません。キーボードはプラスチックと金属、基板が組み合わさった製品のため、多くの自治体では不燃ごみか小型家電として扱われます。まずはお住まいの自治体の分別ルールで、キーボードやパソコン周辺機器がどの区分になるかを確認してください。

Q2. 無線キーボードはそのまま捨てて大丈夫ですか?

A. 電池の種類によって変わります。乾電池式なら電池を抜いてから本体を処分し、電池は別に分別します。リチウムイオン電池を内蔵した充電式は、発火の危険があるため自治体で回収できないことが多く、宅配回収や家電量販店の回収など電池ごと引き取ってくれる窓口を使うのが安全です。

Q3. キーボードを無料で処分する方法はありますか?

A. あります。自治体が設置する小型家電回収ボックスに入れれば、費用をかけずに回収してもらえます。国が認定した宅配便回収でも、パソコン本体と一緒に送るなど条件を満たせば無料になる場合があります。まだ使える製品なら、フリマアプリやリサイクルショップで手放す方法もあります。

Q4. パソコン本体と同じ方法で捨てられますか?

A. 制度上は別扱いです。パソコン本体とディスプレイはメーカー回収の対象ですが、キーボードなどの周辺機器はその制度の対象外で、小型家電リサイクル法や自治体の分別ルールで処分します。ただし宅配回収などでは、パソコン本体と同じ箱に周辺機器を入れて一緒に回収してもらえることもあります。

Q5. データが残っていないか心配ですが消す必要はありますか?

A. キーボードは入力した文字を保存しない機器なので、パソコン本体のようなデータ消去は基本的に不要です。個人情報が本体に残る心配はほとんどありません。気になる場合は、表面の汚れを拭き取ってから処分すれば十分で、特別な消去作業は必要ありません。

制度や公式情報は、次の一次情報もあわせて確認しておくと安心です。小型家電リサイクル法のしくみは環境省の小型家電リサイクル法の解説で、認定事業者などの関連情報は環境省の小型家電リサイクル関連ページで確認できます。宅配便での回収は国が認定した宅配回収サービスのリネットジャパンが参考になります。

キーボードの調子が悪い場合や買い替えを考えている場合は、次の記事も参考にしてみてください。捨てる前に直せないか確かめたい方はキーボードが入力できない原因と直し方の記事、買い替え先を選ぶ方はキーボードは有線と無線どっちがいいかの記事、掃除して使い続けたい方はキーボード掃除のキーの外し方の記事が役立ちます。

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