キオクシアのEXCERIA BASICとEXCERIAの違いは?どっちを選ぶか
こんにちは、周辺機器レスキューのえぬです。
キオクシアのSSDやメモリーカードを選ぶとき、同じEXCERIAなのに「BASIC」と付くものと付かないものがあって迷う人は多いです。名前はそっくりでも、中身は規格も速度もはっきり分かれています。ここを知らずに買うと必要以上に高いものを選んでしまいます。逆に力不足のものをつかむこともあります。
この記事では公式が公開している仕様だけを根拠にします。BASICとEXCERIAがどこで違うのかを用途ごとにまとめました。読み終えるころには、あなたに必要なのがどちらかが分かるはずです。
- EXCERIAとBASICという呼び名の関係
- SSDでのBASICと上位モデルの違い
- microSDでのBASICと標準モデルの違い
- 用途から考えるどちらを選ぶかの目安
結論から言うと、とにかく価格を一番に考えるならBASICで十分です。動画編集や大きなデータを何度も書き込むなら上位のEXCERIAが向きます。SSDなら規格の世代が分かれ目です。microSDなら速度の規格が決め手になります。
EXCERIAとBASICの位置づけ

まずは名前の仕組みから見ていきます。EXCERIAとBASICがそれぞれ何を指すのかが分かると、残りの話がぐっと分かりやすくなります。
EXCERIAはキオクシアの個人向けブランド
EXCERIAは、キオクシアが個人に向けて売り出しているストレージのブランド名です。中身はSSDもあればmicroSDやSDカードもあります。もとは東芝のメモリ部門だった会社が、2019年にキオクシアへ社名を変えました。EXCERIAはその個人向けの顔として立ち上げられたシリーズです。
だから「EXCERIA」とだけ聞いても、それがSSDなのかカードなのかは決まりません。どの製品の話なのかをまず押さえると違いがはっきりします。キオクシア自身が国内に工場を持つ数少ないメーカーという点も、EXCERIAが選ばれる理由の一つです。
BASICは入門グレードの呼び名
BASICは、EXCERIAの中でいちばん入り口に当たるグレードを指す言葉です。英語で基本を意味するとおり必要な機能をしぼって価格を抑えた位置づけになります。SSDならBASICの上にG3やPLUS、さらにPROといった上位が並びます。
microSDならBASICの上に標準のEXCERIAやG2、G3が用意されています。BASICは「いちばん手頃な一台」をねらうときの選択肢だと考えると分かりやすいです。無理に高い性能を払わずに済むのが持ち味です。
SSDとSDカードで意味が変わる
気をつけたいのは、同じBASICでもSSDとSDカードでは中身がまったく別の製品だという点です。片方はパソコンの中に入れる大きな保存先です。もう片方はスマホやカメラに差す小さなカードになります。
だから「EXCERIA BASICの違い」を調べるときは、自分が探しているのがどちらなのかをはっきりさせてください。SSDの話とカードの話を混ぜると、速度の数字がかみ合わずに混乱します。この記事では両方を分けて見ていきます。
EXCERIAは読み方が「エクセリア」です。キオクシアという社名は「記憶」と、価値を表すギリシャ語を合わせた言葉になります。名前の由来を知ると製品の性格も覚えやすいです。
SSDのBASICとEXCERIAの違い

ここからはSSDでの違いを見ます。BASICの入門モデルと上位のEXCERIA G3を並べると差がはっきり見えます。
対応する規格とPCIeの世代
いちばん大きな違いは、つなぐための規格の世代です。BASICはPCIe Gen4という一つ前の世代に対応します。上位のG3はPCIe Gen5という新しい世代に対応します。
世代が新しいほど、理屈のうえでやり取りできるデータの量が増えます。ただし効果が出るのはパソコン側もGen5に対応しているときだけです。古いパソコンにG3を差しても、本来の速さは出ません。この場合はBASICでも体感はほとんど変わらないのです。形はどちらもM.2 2280という同じ細長い形で、差し込む場所も共通です。
読み書き速度の差を数字で見る
速度の数字でも差が出ます。公式の仕様では、BASICの読み込みは最大7,200〜7,300MB/sです。G3は読み込みが最大10,000MB/sまで届きます。
書き込みも同じ流れです。BASICは最大6,600〜6,800MB/sで、G3は最大8,900〜9,600MB/sとされています。数字だけ見るとG3が大きく上回ります。とはいえ、これはいちばん良い条件での目安にすぎません。ふだんの読み込みや軽い保存では、ここまでの差を感じにくい場面も多いです。
容量のラインナップの違い
選べる容量にも差があります。BASICは1TBと2TBの2種類です。G3は1TBと2TB、さらに4TBまで用意されています。
たくさんの動画やゲームをまとめて置きたいなら、容量の上限が高いほど安心です。4TBまで欲しいならG3しか選べません。いっぽうで1TBや2TBで足りる使い方なら、BASICの範囲で十分まかなえます。自分がどれだけの量を保存するのかを先に見積もると、むだのない容量を選べます。
発熱や実装の作りの違い
作りの面でも触れておきます。どちらもM.2 2280という形で、片面にチップを載せた薄い作りです。この形は多くのノートパソコンや小型のパソコンにも収まりやすいです。
注意したいのは発熱です。Gen5のG3はやり取りが速いぶん、熱を持ちやすい傾向があります。放熱の板が付いていないパソコンだと熱で速度が一時的に落ちることもあります。BASICはGen4で発熱がひかえめなので、冷やす工夫が少なくても扱いやすいです。
| 項目 | EXCERIA BASIC | EXCERIA G3 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 入門グレード | 上位グレード |
| 対応規格 | PCIe Gen4 x4 / NVMe 2.0d | PCIe Gen5 x4 / NVMe 2.0c |
| 形 | M.2 Type 2280 | M.2 Type 2280 |
| 容量 | 1TB / 2TB | 1TB / 2TB / 4TB |
| 読み込み最大 | 7,200〜7,300MB/s | 10,000MB/s |
| 書き込み最大 | 6,600〜6,800MB/s | 8,900〜9,600MB/s |
| フラッシュ | BiCS FLASH | BiCS FLASH QLC |
| 保証 | お買い上げから5年 | お買い上げから5年 |
数値はキオクシア公式の製品ページに公開されている最大の目安です。使うパソコンや環境で変わります。(出典:キオクシア公式「EXCERIA BASIC」/キオクシア公式「EXCERIA G3」)
SSDの種類ごとの中身や選び方は、キオクシアのSSDの評判と種類の違いを解説した記事でさらにくわしくまとめています。あわせて読むと選びやすくなります。
◆えぬのワンポイントアドバイス
私がおすすめの見分け方は、まず自分のパソコンがGen5に対応しているかを確かめることです。対応していないならG3の速さは生かしきれません。その場合はBASICを選んで、浮いたお金を容量アップに回すほうが満足度は上がります。仕様表は公式ページがいちばん正確なので、買う前にひと目通しておくと安心です。
SDカードのBASICとEXCERIAの違い

次はmicroSDやSDカードでの違いです。カードでは、つなぐ規格より速度の規格がそのまま差になって表れます。
スピードクラスと最大速度の差
カードでいちばん見てほしいのは速度の規格です。BASICはスピードクラス10とUHSスピードクラス1に対応します。読み込みは最大で50MB/sとされています。
これに対して標準のEXCERIAは、読み込みが最大100MB/s前後の速さです。上位のモデルになるとより速い規格のU3や動画向けのV30にも対応します。同じEXCERIAでもBASICと標準モデルでは、読み込みの最大がおよそ2倍ちがうという形です。数字が大きいほど写真や動画の出し入れが待たされにくくなります。
動画や連写で変わる向き不向き
この速度の差は、使い方によって効き方が変わります。写真を数枚ずつ撮る程度ならBASICでも問題は出ません。音楽や書類を入れて持ち歩くだけでも十分に足ります。
いっぽうで、高画質の動画をとり続けたり連写をくり返したりするなら話は別です。書き込みが追いつかないと録画が途中で止まることもあります。4K動画を撮るカメラやドローンでは、V30に対応した上位モデルのほうが安心です。ニンテンドースイッチのようにデータの読み込みが多い機器でも、速いカードのほうが待ち時間を減らせます。
どの速さが必要かが決まったら、あとは容量と価格の兼ね合いで選ぶだけです。キオクシアのmicroSDカードを通販でまとめて見比べると容量ごとの値段の差が分かりやすいです。用途に合うクラスを選べば、むだな出費をおさえられます。
容量の選べる幅の違い
容量の幅にも違いがあります。BASICは16GBから512GBまでそろっています。少ない容量から選べるので、用途を割り切った使い方に向きます。
標準や上位のEXCERIAは、大容量まで幅広くそろっています。シリーズによっては1TBや2TBの大きなカードも選べます。大量の写真や長い動画をためたい人に向く品ぞろえです。容量ごとの価格は通販サイトでこまめに見比べると、割安なモデルを見つけやすいです。小さい容量を安く使うならBASIC、大容量や速さを求めるなら上位という分け方が分かりやすいです。
キオクシアのカードがスマホやスイッチでどう使えるかは、キオクシアのマイクロSDカードの評判と選び方をまとめた記事でくわしく取り上げています。
◆えぬのワンポイントアドバイス
カードは速さの数字だけで選びがちですが、機器が求めるクラスに合っているかが大切です。スマホで写真を撮るくらいならBASICで足ります。4Kの動画やゲーム機で使うなら、最初から速いモデルを選ぶほうが後悔しません。容量は少し多めを選んでおくと、あとで足りなくなる心配が減ります。
どちらを選ぶかの判断基準

ここまでの違いをもとに、どちらを選べばよいかを用途ごとにまとめます。迷ったときは、この章の目安を当てはめてみてください。
価格を最優先するならBASIC
とにかく安く済ませたいなら、BASICがまっすぐな選択です。SSDでもカードでもBASICはシリーズの中でいちばん手頃な価格に収まります。ふだんの保存や持ち運びなら、性能の不足を感じる場面は少ないです。
キオクシアは国内に工場を持つメーカーで、入門モデルでも作りはしっかりしています。安さの理由をくわしく知りたいなら、キオクシアのSDカードが安い理由を調べた記事も参考になります。
書き込みの重さで上位を選ぶ
選ぶ基準を変えるべきなのは、書き込みが重い使い方のときです。動画編集で大きなファイルを何度も保存する作業は、速度がそのまま作業時間に響きます。こうした用途ではSSDのG3のような上位が向きます。
カードでも同じ考え方です。4Kの録画や連写は書き込みが途切れないことが大切なので、速いモデルを選ぶ価値があります。逆に軽い使い方なのに上位を買うと、性能を持て余して割高になります。使い方の重さと価格のつり合いで決めてください。
長く使う前提での考え方
長く使うつもりなら、保証と寿命の考え方もおさえておきたいところです。EXCERIAのSSDはBASICもG3もお買い上げから5年の保証が付いています。保証は残りの寿命がなくなるまでが対象で、日本国内での購入が前提です。
SSDは書き込みを重ねるほど少しずつ消耗していきます。大きなデータを毎日のように書き込むなら、寿命の考え方は無視できません。SSDとHDDの寿命のちがいは、外付けHDDとSSDの寿命を比べた記事でくわしく説明しています。
◆えぬのワンポイントアドバイス
選ぶときに私が大事にしているのは、使い方に性能を合わせる考え方です。速いほうが良いと思い込んで上位を買っても、使い方が軽ければ差は感じにくいです。まずは自分の用途を思い浮かべてみてください。そのうえで足りる性能を選べば、お金もむだになりません。
購入前に確かめたい注意点
最後に、買う前に確かめておきたい点をまとめます。ここを押さえておくと、届いてから後悔するのを防げます。
正規の販売店で買う大切さ
まず気をつけたいのは、どこで買うかです。人気のメモリーカードやSSDは残念ながら偽物が出回ることもあります。容量をいつわった品をつかむと、データが途中で消える危険があります。
こうした失敗を避けるには、正規の販売店で買うのがいちばんの近道です。キオクシア製品を通販で買うなら販売元や正規品の表示を確かめてから選ぶと安心です。価格だけで飛びつかず、売り手の信頼も見てください。
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容量・規格(SD/microSD・速度クラス)が使う機器に合うかを確かめてから選んでください。
機器との相性と対応規格
次に見てほしいのは、使う機器との相性です。SSDならパソコンがその容量と規格に対応しているかを確かめてください。対応していない容量を買うと、認識されない場合があります。
カードも同じで、機器が対応するクラスや容量に合わせる必要があります。古いカメラで大容量の新しいカードが読めないこともあります。買う前に機器の取扱説明書やメーカーの案内で、対応する上限を確かめておくと失敗しません。
保証とデータ復旧の範囲
保証の中身も先に知っておくと安心です。EXCERIAのSSDは5年の保証が付きますが、対象になるのは日本国内で買った正規品です。買った証明が足りないと、保証の対象から外れることもあります。
キオクシアの一部のメモリー製品には、購入から1年のあいだデータ復旧を頼めるサービスが付く場合があります。回数や条件には決まりがあるのでくわしくは製品ごとの案内を確かめてください。保証やサービスは製品によって差があるので、買う前に公式の情報を見ておくのが安全です。
数値や保証の内容は、あくまで記事を書いた時点での目安です。仕様や条件は変わることがあります。大切なデータは一つの保存先に頼らず、別の場所にも控えを取っておくと安心です。
キオクシアのEXCERIAに関するよくある質問(FAQ)
Q1. EXCERIA BASICはどんな人に向いていますか?
A. 価格をおさえたい人に向いています。ふだんの保存や持ち運び、スマホでの写真くらいの使い方ならBASICで十分にこなせます。高い性能を払わずに済むのが持ち味です。
Q2. BASICとG3で体感はどれくらい変わりますか?
A. 大きなデータを続けて読み書きする場面ほど差が出ます。動画編集や重いゲームの読み込みではG3の速さが生きます。いっぽうで文書や写真を開く程度なら、差を感じにくいことも多いです。
Q3. EXCERIA BASICはニンテンドースイッチで使えますか?
A. microSDのBASICはスイッチで使える規格に対応しています。ただし読み込みの最大が50MB/sなので、速さを求めるなら上位のモデルのほうが快適です。ゲームの数が多い人は、容量にも余裕をもたせると安心です。
Q4. SSDのBASICを古いパソコンで使っても大丈夫ですか?
A. M.2のスロットがあり規格が合えば使えます。ただしGen4やGen5に対応していないパソコンだと、本来の速さは出ません。それでもSATAのSSDより速くなる場合が多いので、買い替えの効果は見込めます。
Q5. EXCERIA BASICとEXCERIA PLUSやPROは何が違いますか?
A. PLUSやPROはBASICよりも上の性能をねらったグレードです。読み書きの速さや耐久の面でBASICより上に置かれています。より速さや余裕を求める人向けなので、軽い使い方ならBASICで足ります。
まとめ
ここまでの内容を短くまとめます。EXCERIAはキオクシアの個人向けブランドで、BASICはその入門グレードを指します。SSDとカードで中身は別ものなので、まず自分が探している製品を決めるところから始めてください。
- BASICは価格を優先する人向けの入門グレード
- SSDはPCIeの世代でBASICと上位が分かれる
- カードは速度の規格でBASICと上位が分かれる
- 使い方の重さに性能を合わせると後悔しにくい
速いほうが良いとはかぎりません。あなたの使い方に合うグレードを選べば、価格と性能のつり合いが取れた一台にたどり着けます。公式の仕様を見比べて、必要な性能だけを選んでいきましょう。